アダルトグッズにあまり詳しくない女性でも、バイブレーターというアダルトグッズの存在は聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、聞いたことはあるもののバイブレーターとはいったいどのようなもので、どういう目的で使うのかわからず、実際に使用したことはないという女性は多いもの。また、バイブレーターはAVに出てくるような男性器を模したグロテスクなグッズであるという、マイナスイメージを抱いている人もいるでしょう。

しかし、実はバイブレーターとは女性が自らの性感帯を開発したり、より強い快感を得てオーガズムに達したりするためには大変重要な働きをするグッズでもあるのです。今回は初めてバイブレーターを手にする女性のために、自分が求める快感に合ったバイブレーターの選び方や簡単な使い方まで徹底的に解説します。「バイブレーターというものを良く知りたい」「オルガズムを感じる方法を知りたい」そう思っている女性はぜひ最後までお付き合いくださいませ。

バイブレーターに興味がある女性って結構多い?

バイブレーターはセックストイの中でも知名度が高い方で、実際に所持している女性も実は結構多いのです。

最近では女性のオナニー、つまり自らの手で快感を得ることをセルフプレジャーと呼び、以前よりも少しだけ明るいイメージを持たれるようになってきました。女性の心と身体の両方を満足させ、健康や美容を促進させたり、感度を上げてオーガズムに導いたりすることの重要性が認知されているのです。そのセルフプレジャーに欠かせないのが、バイブレーターなのです。

オナニーの際は自分の手や指だけを使うという女性もいますが、バイブレーターは指では届かない場所を刺激することができますし、その振動で指より強い快感を与えてくれることもあります。自分のセルフプレジャーをより充実したものにするため、近年バイブレーターに興味を抱いている女性が続々と増えているのですね。

バイブレーターはその目的や付属している機能によって形状や値段も違いますので、自分の求める快感に合ったものを選ぶことが重要です。しかし、いざ初めてバイブレーターを購入しようとしても、いったいどこで買えるのか、そしてどのようなバイブレーターを選んだら良いのかわからないですよね。そこで今回は、そんな女性のために”初めてのバイブレーターの購入方法や選び方”などを詳しくご紹介していきます。また、合わせておすすめのバイブレーターも紹介していきます。

バイブレーターとは?

バイブレーターとは一般的に振動装置全般のことを指し、コンクリートを固める時に使う機械や、筋肉の凝りをほぐすためのマッサージ器具なども含まれますが、この記事では特に振動で女性器に快感を与える女性用性具のことを指します。バイブレーターは男性のペニスくらいの太さ、長さをもった棒状、またはカプセル状に作られているものが多く、主に女性器にあてたり、膣内に挿入したりして使用します。電気の力で振動をして女性器に刺激を加え、快感に導くというものです。

以前はバイブレーターも、もろに男性のペニスをかたどったものが多く、太すぎたり大きすぎたりするグロテスクな見た目のものがほとんどでしたが、最近は女性が手に取りやすいように使いやすい細身のスタイリッシュなデザインだったり、色使いもポップで可愛らしいものが増えてきています。

バイブレーターってどこで買うの?

バイブレーターはアダルトグッズを扱うショップや様々な雑貨を扱う店で販売されています。しかし、恋人と一緒に選ぶのならまだ良いものの、店頭に立って女性がひとりでバイブレーターを選んだり、購入したりするには少し抵抗がある人も多いのではないでしょうか?実際に手に取って見てから買いたい、というこだわりが特にないのであれば、バイブレーターはネットでの購入をおすすめします。

ネットでバイブレーターを購入する際に気をつけなければならないのが、購入履歴と自宅に商品が届いた時のラベルです。大手通販サイトで購入すると履歴が残ってしまうので、今後そのサイトを開いたときにおススメにアダルトグッズがおすすめとして挙がってきたり、家に届いた荷物を同居している家族が受け取った時にラベルに『アダルトグッズ』なんて書かれていたらいたたまれないですよね。

そのような事態を避けるためには、バイブレーターはアダルトグッズ専門のショップで購入することです。アダルトグッズショップなら、配送伝票にアダルトグッズの商品名を記入せず、中身がわからないように梱包してくれるので仮に家族が受け取ったとして、見られても安心です。アダルトグッズ専門ショップはデリケートな場所に使うものを扱っているショップですから、プライバシー対策にもきちんと気を遣ってくれているのです。

どこでつかう?

基本的にバイブレーターは電池式や充電式でコードレスなので、使用する場所を選びません。お風呂場やベッドなど自分がリラックスして使える場所が一般的ですが、ローションを使ったり、愛液が出たりしても気にならない場所で使うのが良いでしょう。バスタオルなどを敷いていればアウトドアや車内など好きな場所で使用しても構いませんが、落ち着いてオルガズムを感じるためにも、あまり人目につく場所は避けた方が良いでしょう。

また、バイブレーターは防水加工されているものがほとんどですが、なかには生活防水ではあっても完全防水ではないものもあります。風呂場などの水気の多い場所で使用すると壊れて使えなくなってしまうものもあります。せっかく手間をかけて選んだバイブレーターがすぐに壊れてしまっては困りますよね。使用するときのモーター音が大きいものであると、隣の部屋など、周りにいる人に聞こえてしまうのではないかと気になってオナニーに集中できなくなることもあります。このように、バイブレーターの種類や機能によって使用する場所を選ぶ必要があるので注意しましょう。

簡単な選び方って?

バイブレーターの簡単な選び方は、まず自分がどこで使用したいのかを想定して選ぶと良いでしょう。主に使用する場所がお風呂場であれば完全防水のもの、部屋で使うのであれば音の静かなものなどです。また、バイブレーターを挿入して使用することを目的としている場合はサイズ表記とパワーの強さなどの説明書きをきちんと読んで選ぶことをおすすめします。最初からあまりにも太くて長いものや、振動の強すぎるバイブレーターを使用すると、膣に入らなかったり痛い思いをする可能性があります。バイブレーターを使うこと自体がトラウマになってしまうこともあるのです。

最初のバイブレーターはアダルトショップが初心者向けと表記しているものを選ぶとほぼ失敗はありません。サイズの目安としては、一般的な男性の勃起時くらいで、太さは最大部分の直径が3㎝~4㎝くらい、全長は13㎝~16㎝くらいのものを選ぶと良いでしょう。

パートナーのペニスが大きいのに慣れてしまっていると、あまり細いと満足できません。そういったときには多少太いものを選んでも良いでしょう。基本的にパートナーと同じくらいのサイズであれば、太すぎて入らないということもないでしょう。

初めてのバイブレーターだからと張り切って、色んな機能がついた高価なものを購入する必要はありません。最初はちょっとお試しのつもりで、安価で機能もシンプルなバイブレーターを買うのがおすすめです。

どんなバイブレーターが初めてにはおすすめ?

一言でバイブレーターと言っても沢山の種類があり、ものによって動き方や形状が違うので、自分が刺激したい場所や開発したい場所によって選ぶべきバイブレーターが変わります。初めてバイブレーターを購入するにあたって、重要なことはやはり『自分がどのような刺激を求めているか』、『どこを刺激するのが好きなのか』そして『自分で開発したい場所はどこか』という3つを意識することです。次は、女性の性感帯別にピッタリのバイブレーターについて解説していきます!

クリトリスが好き

やっぱりクリトリスを刺激されるのが一番気持ち良いし、感じやすい!という女性は多いもの。クリトリスは女性の性感帯の中でも敏感で、短時間でオーガズムに達しやすい器官でもあります。そんなクリトリスが好きな女性には、ラビットバイブレーターと言ってバイブレーターの根元にクリトリスを刺激するための小さなバイブレーターがついていて、挿入しながらクリトリスに振動を与えられるものがおすすめ。

また、近頃ではクリトリス専用バイブレーターというものも販売されています。これは挿入するタイプのバイブレーターとは違い、柔らかいブラシのような突起がついた吸引口でクリトリスを吸引して刺激し、まるで男性にクンニをされているときのような感覚を味わえるもの。クリバイブの中には先端の細いバイブレーターで、ピンポイントにクリトリスに振動を与えて刺激するというものも販売されています。

Gスポットを感じてみたい

セックスの経験がある女性の中でも、実はGスポットでオーガズムに達する、いわゆる中orgasmと呼ばれるオーガズムに達したことのない女性は意外と多いといわれています。そこでおすすめなのがGスポットの開発です。Gスポットは性感帯として有名ではあるものの、Gスポットとはどこにあるのかわからないという人も多いのではないでしょうか?それもそのはず。Gスポットは目立った特徴がないので、非常にわかりづらいのです。

人によって多少違いはあるものの、大体膣口から4~5㎝ほど入ったところのおへそ側にある、触ると少しざらざらとした感触のする小さな領域のことをGスポットと呼んでいます。Gスポットを触っていると少しおしっこがしたくなるような感覚がありますが、刺激し続けるとびくびくと身体が痙攣するような快感に変わります。クリトリスのように刺激を加えるだけでオーガズムに達することができるわけではなく、少しずつ刺激を加え、開発をすることでオーガズムに達することができる性感帯です。しかしGスポットは開発に非常に時間がかかるケースもあるため、適切に開発しなければなりません。

そこでGスポット開発におすすめなのが、Gスポットをピンポイントに刺激できるバイブレーターです。Gスポットは恥骨の裏側、膣の前壁にあるため、指を挿入して刺激をする時も指をおへそ側に曲げなければ触れることができません。Gスポットを刺激するバイブレーターは短めで、ピンポイントにGスポットにあたるよう、ゆるやかに曲がった形に作られていますので、簡単に刺激することができるのです。

ポルチオで感じたい

Gスポットでオーガズムに達することを中イキといいますが、実は膣の中で達することのできるオーガズムにはもうひとつあります。それが、奥イキと呼ばれるポルチオでのオーガズムです。ポルチオとは膣内の奥深く、子宮口周辺にある性感帯です。通常ポルチオは刺激しても気持ちが良くない器官ですが、しっかり開発するとGスポット以上の快感を感じることができるのです。

しかしポルチオは膣の奥深くにあるため、指が届きにくいこともあってなかなか自分で開発をするのが難しい性感帯です。パートナーとのセックスでは、ペニスで奥を突かれることもありますが、開発されていないとただ痛みを感じるだけになってしまいます。そこで役に立つのが、ポルチオ用のバイブレーターなのです。

ポルチオ用のバイブレーターは奥に届きやすい長さがあり、ポルチオを刺激しやすい作りになっています。オナニーでポルチオを開発しておくと、感度が上がり、パートナーとのセックスでもポルチオのオーガズムに達することもできるようになりますよ。

挿入型バイブレーターの種類って?

バイブレーターは膣内に挿入して使うものも多いですが、その中でもいくつかの種類に分かれています。アダルトグッズ専門のネットショップでバイブレーターを購入したいと思っても、種類が沢山ありすぎて悩んでしまうことでしょう。そこであらかじめバイブレーターの種類を理解しておくと、自分の興味のある種類を選択すれば良いので商品が沢山ある中でも自分に合うバイブレーターが見つかりやすくなります。

次は、挿入するタイプのバイブレーターの種類について具体的にご説明します!

ストレート型

ストレート型のバイブレーターは一本型とも呼ばれ、その名の通り根元に突起の付いていない一本の棒状のバイブレーターです。先端がペニスの亀頭を模した形になっていたり、表面に溝や小さな凸凹がついていたりとデザインは様々ですが、クリバイブがついていないので純粋に挿入の快感のみを追求できます。根元に何もついていないので奥まで挿入が可能で、持ち方や角度でGスポットからポルチオまで刺激することができます。

非常にシンプルなバイブレーターなので、一見するとバイブレーターとはわからないほどスタイリッシュなデザインのものも発売されています。いかにもアダルトグッズといった見た目のものに抵抗がある人や、初心者でも手に取りやすいタイプです。

ラビットバイブレーター

ラビットバイブレーターは、ストレート型のバイブレーターの根元にクリトリスを刺激する小さなバイブレーターがついているもので、中orgasmと外orgasmの両方を楽しめるバイブレーターです。クリトリスを刺激するためのバイブレーターがうさぎの耳に見えるので、ラビットバイブレーターと呼ばれます。

クリトリスと接する面積が広くなるように作られたもの、小さな突起でより強い刺激を与えるもの、クリトリスを挟むように設置されたダブルバイブ機能がついたものなどがあり、形状は様々。なかなか中orgasmできない女性でも、クリトリスを刺激して外orgasmをすることで脳がクリトリスの快感を膣内の快感であると勘違いし、中orgasmしやすくなることもあります。また、クリトリスへの刺激でオルガズムを感じることで膣内の感度が高まり、中orgasmをしやすくなるのです。

クリバイブが必要のないときはクリバイブ部分をお尻側に回してクリトリスからずらしておけますし、クリバイブと本体のスイッチが切り替えられて、どちらかのみを振動させることのできるバイブレーターもあるので、気分によって使い分けても良いでしょう。

スイングタイプ

バイブレーターにはただバイブレーション機能だけのものと、バイブの先端にモーターがついていて、膣内でグイングインと左右に揺れて膣内をかきまわすスイング機能がついているものがあります。スイング機能があるものには大抵バイブレーション機能もついているので、バイブレーションの刺激だけに慣れてからスイング機能を使うと新しい刺激と快感を得ることができます

スイングやバイブレーションの強弱、スイングとバイブレーションを同時に行うなど、手元のスイッチで細かく動作を切り替えられるものもあるので、様々なバリエーションを試しているうちに自分好みの刺激を見つけることができるでしょう。

その他

バイブレーターにはバイブレーション機能やスイング機能の他に、ピストン機能のついているものもあります。普通のバイブレーターを手で動かしてピストンしなければなりませんが、ピストン機能の付いたものはスイッチを入れるだけで自分の手を動かさず、まるで本物の男性のペニスに突かれているようなリアルな快感を得ることができます。

また、リモコンバイブといってコードがついていない、遠隔操作のできるローターもあります。リモコンバイブをクリトリスにあたるよう下着の中に仕込んでおいたり、膣内に挿入したりして、手元のリモコンで強さや振動パターンを変えて刺激を加えます。形状は小型で安価な卵型や、膣内に挿入するために作られ、しっかりとした刺激を与えるディルド型という、棒状で男性器の形に似ているものなど様々です。

リモコンバイブは屋外でリモコンを持ったパートナーがスイッチを切り替えて羞恥プレイを楽しんだり、ひとりで街中に出かけてスイッチを入れて、こっそりと誰にも知られないようにオナニーを楽しんだりといったように、スリルや刺激を味わうことのできるアイテム。セックスのマンネリ解消にも効果的です。

素材から選ぶ?

バイブレーターを選ぶ際、肌当たりや弾力などの感触を重視して、素材で選ぶのもおすすめ。バイブレーターを購入する際、ネットでも実店舗でも必ずバイブレーターの素材について表記してあるはずです。素材によって使用感が違うので、素材の特徴をある程度理解していると自分好みのバイブレーターを購入しやすいでしょう。バイブレーターに使用されている主な素材は以下のようなものです。

エラストマー

エラストマーという素材をあまり耳にしたことがない人も多いのではないでしょうか。エラストマーとは医療器具にも使用されている素材で、むにむにとして柔らかく、人肌に近い感触が特徴です。エラストマーは男性向けのアダルトグッズである、オナホールに使用されている素材でもあります。感触が人肌に近いため、初めてバイブレーターを購入して手に取った人にも抵抗なく使用することができるでしょう。ゴムのようにアレルギーがないのも安心して使えますね。

シリコン

シリコンは調理器具など、身の回りでよく使用されている素材です。サラサラとして、シルクのように滑らかな優しい肌当たりと高級感、ほどよい硬さがあり、ぷにぷにとした弾力が特徴です。シリコンは汚れがつきにくいのでお手入れもしやすいのが嬉しいポイント。エラストマーは肌に吸い付くような質感から少し黒ずみや汚れがつきやすいという欠点がありますが、シリコンは汚れにくく、汚れがついてもすぐに拭き取れて清潔に保つことができます。

プラスティック

プラスティック(ポリエチレン)製のバイブレーターは他の素材に比べて硬く、そのぶん振動がダイレクトに伝わりやすいという特徴があります。バイブレーターの振動の強弱など、細かい違いを感じやすい反面、その硬さから初心者には肌なじみが良くない、機械っぽさが強いと感じられることも。また、一般的にバイブレーターの素材として多く使用されているのがポリ塩化ビニルという素材(PVCと略されることも)ですが、こちらもツルツルとして弾力が強く、どちらかと言うと硬めの素材なので初心者よりは中級~上級者向けであるといえます。

バイブレーターの簡単な使い方

次は、バイブレーターの簡単な使い方をご紹介します!バイブレーターはただ膣に挿入すれば良いというものではありません。デリケートな部分に使うものですから、色々と準備やアフターケアも必要なのです。バイブレーター初心者の女性のために、安全で気持ち良くなれる使い方をご説明しましょう。

ローションとコンドームの使用

バイブレーターはローションとコンドームを併用して使用すると良いでしょう。男性とセックスをする際も、女性側が十分に潤っていなければスムーズに挿入することができず、痛い思いをしてしまいますよね。それはバイブレーターを使用するときも同じです。濡れていない状態ではバイブレーターを挿入するのが難しいので、バイブレーターを使用するときには、ローションを一緒に使うことをおすすめします。その際身体の下にタオルなどを敷いてから行うと、ローションが垂れたり潮を吹いてしまったりしても後片付けがラクになりますよ。挿入しない場合でも、ローションで潤っていた方が快感を感じやすいです。

また、バイブレーターは粘膜や皮膚に触れるものですから、衛生面を考慮して、コンドームを被せてから使用するようにしましょう。最近はバイブレーターに被せるための専用のコンドームも販売されているので、バイブレーターやローションと合わせて購入しておくのも良いでしょう。

ちなみに、ローションの素材はグリセリンなどの水溶性の成分主体のものを選ぶのがおすすめ。グリセリンなどの水溶性物質はサラッとした感触で、体液に近く、女性の体に優しいのです。主成分が植物性オイルのローションはお肌にも優しく、乾きにくいので長時間潤いを保つことができますが、オイルの特性上ゴムを溶かしてしまうことがあるので、途中でコンドームが破れてしまうことがあります。また、ぬるぬるとした感触が特徴であるシリコンのローションはシリコン製のバイブレーターと一緒に使うとバイブレーターが変形してしまうことがあります。ローションを買う前に一度成分をチェックし、バイブレーターと使用できるかを確認した方が安全です。

メンテナンスの方法

バイブレーターを使用した後、適当に拭くだけで放置していると、雑菌が繁殖してしまい、再び使用する際に膣内に雑菌が入って膣炎などの原因になってしまいます。特にローションがついたまま放置していると、雑菌が繁殖しやすいうえに、バイブレーターの変形や変色を招いてしまうことがありますのでお手入れは必須。バイブレーターが完全防水のものであれば水洗いをしたり、専用のクリーナーで洗浄してから除菌スプレーを吹き付けておいたりして必ず清潔に保っておきましょう。

防水加工をうたってはいても、本体とコントローラ部である持ち手の間に水が入り込むと使えなくなってしまうものもあるので、水洗いをする際はコントローラ部をタオルで覆うなどして慎重に行うことが大切です。シリコンは繊維がつきやすいので、水分を拭き取る際はキッチンペーパーやマイクロファイバークロスなど毛羽の少ないもので拭き取るとキレイに保てますよ。

電池式のものは電池カバーの部分、充電式のものは充電コネクタのあたりに水がかからないように特に注意しましょう。電池の液漏れを防ぐため、保管する際は電池を抜いておくことを推奨します。

シリコン製のバイブレーターを何本もまとめてビニール袋などに入れていると、バイブレーター同士がくっついてしまい、次に取り出した時に使えなくなってしまうことがあります。アダルトグッズは個別に、購入したときに入っていた箱か、通気性の良い素材でできたポーチなどに保管しておくのが良いでしょう。また、バイブレーターは精密機械であるため、故障や劣化を防ぐため、水洗いをしたあとはしっかりと乾燥させ、洗面所などの高温多湿な場所はさけて保管しましょう。

注意点

バイブレーターでオナニーをする際には、心と身体の両面から注意しなければならないことが3つあります。

1.リラックスできる環境で行うこと
2.静音性の高いバイブレーターを使う
3.刺激は徐々に強くしていく

まず、リラックスできる環境で行うことです。バイブレーターを使う使わないに限らず、オナニーをするのはいつも自分がリラックスしている時間や環境で行うのではないでしょうか?オナニーでオーガズムに達するためには、心も身体もリラックスできる状態であることが必要です。特にバイブレーターを使う時は、自分の身体に異物を挿入する行為であることもあり、リラックスできない状況であるとスムーズに挿入できないこともあります。あまり部屋を明るくせずに、薄暗くて静かな環境や、好きな音楽を小さく流しながら始めてみても良いでしょう。

次に、静音性の高いバイブレーターを使うことです。バイブレーターはアダルトグッズのひとつであるとはいえ、モーターのついた精密機械です。作動させるときにモーター音が気になってオナニーに集中できなくなることもあります。モーター音がすることで、同居している家族にバレたらどうしようなどと思っていたら、いくら性能の良いバイブレーターでも気持ち良さが半減してしまいますよね。できる限り動作音の少ない、静音性の高いバイブレーターを選んで、自分の快感に集中できるようにしましょう。同居人がいないのであれば大きな音が出るタイプでも問題ないでしょう。

最後に、バイブレーターの刺激は徐々に強くしていくことです。クリトリスや膣周辺はかなりデリケートな部分です。慣れていないのに最初からあまり激しい刺激を加えると皮膚や粘膜に傷がついてしまったり、気持ち良さを感じることができない…なんてこともあるでしょう。早くオルガズムを経験したいから、と無理にバイブレーターを奥まで入れたり、一部分だけを強く刺激し続けたりするのも、ただ痛いだけのオナニーになってしまいます。性感帯はすぐに開発できるものではありません。焦らずじっくりと自分の身体と向き合う事が大切なのです。まずはゆるやかな刺激から、徐々に強くしていくことをおすすめします。

まとめ

バイブレーターを使ってオナニーをし、オーガズムに達するということは、パートナーとのセックスや自分の指でのオナニーでは気づくことのなかった新しい性感帯や快感との出会いをもたらしてくれます。本当に気持ちが良いと感じるバイブレーターに出会うためにはまず、初心者向けのバイブレーターを試しに購入してみることから始めましょう。あまり太すぎたり長すぎたり、硬い素材のものよりは、小さめで肌当たりの良い素材のものを選びましょう。また、高価なものよりも安価なものをちょっとお試し、くらいの気持ちで購入すると、身体に合わなくてもあまり後悔しなくて済むのでおすすめです。

バイブレーターを始めとしたアダルトグッズについて、いやらしいもの、グロテスクなものであるというイメージを抱いている女性もいるかもしれません。しかし近年女性向けAVやアダルトグッズは女性の心と身体を満足させ、女性をもっと輝かせるためのアイテムとして認識されはじめているのは確かです。より生活を充実させ、満たされた日々を送るためにも、一度バイブレーターでのオナニーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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