女性にとって最も身近なオーガズムは「外イキ」です。外イキはクリトリスを刺激して得られる絶頂で、女性のオーガズムの基本となっています。そもそもクリトリスとは女性器を構成する主要な器官のひとつで、まさしく快感を得るために存在しているような、特殊なところなのです。クリトリスでの外イキは、Gスポットやポルチオなど膣内の性感帯を刺激するよりも、大幅に難易度が低くなるのも魅力のひとつ。そのため、オーガズムをまだ感じたことがない人や、これからどんどん快感を楽しみたいという人が、まずチャレンジすべき絶頂だといえるでしょう。

クリトリスは大半の女性が性感帯として機能しているので、基本的にはマスターベーションやセックスなどで刺激を与えると、性的興奮が高まってオーガズムに達することができます。ただし、適当に刺激すると快感を得られるどころか、大切な性器を痛めてしまうこともあるので要注意。それぞれの状況に応じた、適切な方法でクリトリスを刺激することが重要です。必要に応じてセックストイも活用すれば、より効果的にクリトリスで快感を得ることができますよ。本記事では、クリトリスで得られる外イキの特徴や方法について、徹底的に解説していきます。

外イキとは

「外イキ(Clitoral Orgasm)」とは、クリトリスを刺激することによって到達できるオーガズムのことです。そもそもクリトリスとは女性の生殖器を構成する器官のひとつ。ヴァギナの割れ目の左右には、そこを取り囲むように小陰唇が広がっていますが、その左右の小陰唇が合わさる部分の上にクリトリスは位置しています。小さな豆粒のような形状であり、全体が包皮によって包まれていることが特徴です。しかし、これはクリトリスの真の姿ではなく、実はクリトリスは私たちのイメージとは全く異なる器官でもあります。(1)

クリトリスというと、前述した小さな突起をイメージするかもしれませんが、そこは「陰核亀頭」と呼ばれるクリトリスの一部分に過ぎません。陰核亀頭は男性でいうペニスのようなもので、普段は包皮をかぶっていますが性的興奮が高まると充血によって勃起して、包皮がむけて亀頭部分が露出します。言うまでもなく陰核亀頭は女性器で最も敏感な部分のひとつで、ここを刺激すると鋭い快感を得ることができるのです。陰核亀頭を刺激し続けると、電気のような快感が走ってオーガズムに達することができます。(2)(3)

これが外イキとクリトリスを取り巻くストーリーなのですが、さらに知っておきたいことがあります。それは、クリトリスは実は大きな器官で、ヴァギナの性感帯にも影響しているということです。クリトリスは基本的には陰核亀頭の部分しか見ることができませんが、その大半は体内に隠れています。しかも、Gスポットのような膣内の主要な性感帯とも繋がっていて、クリトリスでの快感や絶頂は、膣内の性感帯の感度も高めることが分かっているのです。つまり、クリトリスは女性の快感の基本で、まさに性的快楽を得るための、最も重要な性感帯であるといえるでしょう。そんなクリトリスについて、まずは次の3つの観点から解説していきます。

  • 外イキで得られる快感
  • 外イキと中イキの違い
  • 外イキできる人の割合

オーガズムというと誰もが気になるのは、どのような快感が得られるかということですよね。クリトリスでのオーガズムは、鋭い快感が電気のように走って、それが短時間続くことが特徴です。この点が、深い快感が長時間続く中イキとは、大きく異なる点になっています。また、外イキは大半の女性で達することができますが、すべての人がクリトリスでオーガズムに達するわけではありません。なぜなら、クリトリスが性感帯ではない人もいるからです。その点についても詳しく見ていきましょう。

外イキの快感

外イキで得られる快感は、その鋭さが一番の特徴だと言われています。具体的には、一気に頂点へ登り詰めるような絶頂が訪れて、その瞬間に電気が走るような快感が伝わるのです。まるで頭が真っ白になるような、思わず声を上げてしまいそうな衝撃と共に、ビリビリとした鋭い快感が得られます。さらに、クリトリスで得られるオーガズムは局所的で、クリトリスがピンポイントで気持ちよくなるような感じがすることも、クリトリスオーガズムの大きな特徴だと言えるでしょう。

ちなみに、クリトリスは男性のペニスとの類似点が数多く指摘されていることも、大きな特徴です。どちらも「海綿体」というスポンジ状の組織で構成されていて、性的興奮が高まると血液の流入によって勃起します。なぜなら、クリトリスとペニスは胎児のときは同じ、つまりひとつの起源をもっているからです。それが性ホルモンの影響を受けて身体的な性差が出てくるときに、クリトリスとペニスに分かれて発達していきます。(5)(6)

さらに、クリトリスとペニスはオーガズムでも、いくつか似ている点があります。クリトリスでのオーガズムと射精で得られる快感はどちらも鋭くて、快感が続くのは長くて数十秒くらいと短めです。しかも、クリトリスのオーガズムには、ペニスと同じように「不応期(賢者タイム)」と呼ばれるものがあります。不応期は海綿体を主体とする性器特有のものだと考えられており、主に「プロラクチン」というホルモンの分泌によって起きる現象です。クリトリスには不応期があるため、中イキとは違って連続オーガズムは難しくなります。

外イキと中イキの違い

クリトリスの概要や外イキで得られる快感について見てきましたが、女性が得られるオーガズムは、クリトリスによるものだけではありません。外イキとよく比べられるものが、「中イキ(Vaginal Orgasm)」というオーガズムの種類です。中イキは膣内の性感帯、特にGスポットを刺激することによって到達することができます。なお、中イキはポルチオ性感帯を刺激することで得られる「ポルチオイキ(Cervical Orgasm)」もありますが、ややこしくなるためここでは両者をまとめて中イキと称します。

この中イキは外イキとは様々な点で大きく異なっており、どちらが気持ちいいのかということもよく議論されています。中イキの大きな特徴は、身体の奥から湧き起こるような快感が、しばらく長続きすることです。分かりやすく言えば、クリトリスでのオーガズムが鋭くて急激であるのに対して、中イキは深くて緩やかな快感になります。しかし、どちらの快感がすごいかというのは、個人の好みや感性による違いが大きなことなので、一概にどちらかを決めることはできません。一般的には、より深く長続きする中イキの方を、好む女性が多いようです。

中イキのもうひとつの大きな特徴は、外イキと比べると「連続オーガズム(Multiple Orgasm)」に比較的達しやすいことです。これは元々のオーガズムの性質と、不応期の有無が大きく関係していると考えられます。前述したように、クリトリスは海綿体由来の性感帯ということもあり、オーガズムに達した後はプロラクチンの影響で不応期に入ることがポイント。クリトリスの不応期は、だいたい数分間とペニスよりは圧倒的に短いですが、それでも性的興奮が減退するには充分な時間だといえます。

こういった特性から、クリトリスでのオーガズムは連続させることが困難です。対してGスポットやポルチオなど膣内の性感帯でのオーガズムには、この不応期というものがほとんどありません。そのため、中イキの場合は一度絶頂に達した後も、そのまま性的刺激を続けることで、再びオーガズを得られることがあるのです。また、中イキではオーガズムの性質により元々長続きしやすいので、より連続イキしやすいタイプだと言えるでしょう。この連続オーガズムの可否は、快感を騙るうえでは重要なポイントになりそうです。

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外イキできる人の割合

クリトリスでのオーガズムについて詳しく見てきましたが、そもそも外イキできる人はどれくらい居るのでしょうか。この場合の外イキできるとは、外イキを経験した割合ではなく、クリトリスが性感帯として機能しているかどうかを指します。なぜなら、たとえ今までクリトリスで絶頂に達したことがなくても、クリトリスが性的刺激に反応しさえすれば、オーガズムを得ることは可能だからです。性科学の権威であるKinseyらが1953年に行った調査では、女性の92%~98%は性的刺激への感受性を示したようです。

つまり、ほとんど全員の女性がクリトリスへの刺激で、性的快感を得られるということです。ちなみに、この研究ではヴァギナの感度についても調査されていますが、なんとわずか11%~14%の女性しか感受性が認められませんでした。このように、ヴァギナと比べるとクリトリスは遥かに感度が高く、基本的にはクリトリスでオーガズムに達することができるか、などということを心配する必要はないのです。しかし、実際にはクリトリスでオーガズムに達した経験がない人も、意外と少なくありません。それはなぜなのでしょうか。

分かりやすくいうと、外イキしたことがない女性のほとんどは、クリトリスを正しく刺激したことがないだけ。クリトリスでオーガズムに達したことがないのと、クリトリスで感じることができないというのは、まったく別の問題です。前述したように、約95%の女性はクリトリスが性感帯として機能しているので、正しい方法でクリトリスを刺激することさえできれば、オーガズムに到達することはできます。実際に、マスターベーションのときにクリトリスをいじってみて、快感のようなものを得られるかどうか確認してみてください。もし少しでも気持ちよさ、もしくは電気が走るようなピリッとした感覚が起きるなら、外イキすることはできるはずです。

クリトリスが性感帯ではない人もいる

クリトリスは女性の最も重要な性感帯なので、およそ95%の女性はここを刺激すると性的快感を得られます。しかしながら、残りの5%前後の女性は、クリトリスが性感帯として機能していません。マスターベーションやセックスのときに、クリトリスへ刺激が加わってもいっさい快感を得られないのであれば、残念ながら「不感症(Frigidity)」という疾患に該当すると考えられます。不感症とは、性行為において快感を得られず、オーガズムに達することができない状態のことです。

ちなみに、セックスでオーガズムに達しないというだけでは、不感症には該当しません。そもそもセックスでの挿入でオーガズムに達する、つまり中イキできる女性は全体の25%程度しかいないのです。不感症とは、そもそも快感を得られないことを指します。不感症は非常に複雑で、現在のところは原因や治療法はまだ確立されていません。しかし、不感症には2つのタイプがあると考えられています。「先天的」なものと「後天的」なものです。

先天的なものは元々クリトリスが性感帯ではないため、治療は不可能ではないかと考えられます。しかし、実際には先天的な不感症というのは、症例として極めてまれなようです。ほとんどは後天的なタイプの不感症になります。その原因はさまざまで、精神的および肉体的な過度のストレスや疾患、投薬の副作用などによる身体の変化の他に、恋愛やセックスへのトラウマや恐怖心、もしくは何らかの性的虐待を受けた過去などが考えられるようです。精神的なトラウマについて思い当たることがある場合は、精神科での診療やカウンセリングを受けてみましょう。

外イキするとどうなる?

オーガズムに達するというのは、すごく気持ちよくなれるということです。外イキではクリトリスという性感帯を通じて、性的な快感の絶頂に達することがオーガズムになります。しかし、そうはいっても分かりにくいのが、女の子のオーガズムです。射精という明らかな現象をともなう男性の絶頂とは異なり、女性がオーガズムに達したときの反応は、なかなか曖昧なところがあります。そこで、外イキをすると具体的にどんなことが起きるのか、順を追って詳しく見ていきましょう。

クリトリスは最初から激しく感じるというものではなく、少しずつ刺激を加えることによって感度が増していくものです。女性がクリトリスで快感を得ると、まずクリトリスが勃起して硬くなり、サイズも普段より明らかに大きくなります。このとき、クリトリスの包皮をむいて直接触れると、電気が走るようなピリッとした感覚があるかもしれません。このようになれば、クリトリスの感度が相当に高まっている証拠です。それからさらにクリトリスを刺激していくと、一気に快感が頂上まで登り詰めるような瞬間が来ます。

クリトリスで絶頂に達する瞬間は、身体に電気が走ってビクビクするような感じや、頭が真っ白になるような感覚があります。このときが、まさに外イキしている最中の身体の反応です。快感に無我夢中になって、他のことは考えられなくなってしまうでしょう。この感覚はだいたい数十秒ほど続いて、やがて電気が走るような感じが引いてきます。クリトリスでのオーガズムは余韻が残りづらいので、数分もすれば平常心に返って性的興奮やクリトリスの勃起も解消されるはずです。

外イキする方法

前述したように、ほぼすべての女性は外イキできます。今までオーガズムに達したことがない女性も、心配することはありません。なぜなら、ほとんどはマスターベーションで正しく刺激していなかったか、彼のテクニックがイマイチだったことが原因だからです。これから正しいクリトリスオナニーを身につけるか、彼にセックスでの愛撫テクニックを学んでもらえば、きっとクリトリスで外イキできるようになりますよ。

クリトリスで外イキするためには、とにかくクリトリスを事前にしっかり愛撫して、それからは段階ごとに刺激の仕方や強さなどを変えていくことが大切になります。気持ちのいい刺激をリズム良く続ければ、オーガズムが近づいてくるはずです。クリトリスオーガズムに達する方法には、マスターベーションとセックスの2つの方法があります。両者はやり方やコツが大きく異なるので、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

オナニーで外イキする

オナニーで外イキする場合は、まずはクリトリスをしっかり愛撫して慣らしてから、刺激していく必要があります。女性の性的興奮は、性感帯を刺激したからといって、すぐに高まってくるわけではありません。いわばスロースターターなのです。いきなり激しく刺激しても快感ではなく痛みが出るだけなので、まずはクリトリスを優しく愛撫する必要があります。クリトリスへの愛撫を行う際は、下着の上から触れ始めて、じっくり濡らしていくのがおすすめです。

下着の上から触れると、布との適度な摩擦が生じて特に気持ちよくなります。適度に濡れてきたら、クリトリス周辺の小陰唇や膣口のあたりに触れて、性器全体を慣らしていきましょう。何だか遠回りしているような感じがするかもしれませんが、これくらい丁寧に愛撫して興奮を高めておかないと、クリトリスでオーガズムに達することはなかなかできません。クリトリスに触れるとき、包皮は被せたままで構わないので、優しく触れるようにしましょう。

クリトリスへの刺激の方法は、「押す」「転がす」「摘む」「揺らす」「弾く」の5つのテクニックが基本となります。まずは、クリトリスを優しく押したり指の腹で転がしたりして、クリトリスを性的な刺激に慣らしていきましょう。最初の頃はあまり気持ちよくなくても、続けていれば少しずつ快感が高まってくるはずです。やがて陰核亀頭が勃起して、硬くなってくるでしょう。こうなると、クリトリスを摘んだり弾いたりしやすくなるので、いろいろな刺激を試してみてください。

陰核亀頭の包皮は、クリトリスが勃起すると剥けてきますが、自然には剥けないこともあります。その場合は、ヴァギナの割れ目に人差し指と中指を置いて、ピースサインを開けるようにして優しく包皮を剥くようにしてください。陰核亀頭を露出させて触れると、電気が一瞬走るような感じがして、さらに快感が高まってくるはずです。クリトリスをトントンと叩くような感じで振動させるのも、オーガズムを近づけるコツになります。大切なのは気持ちいいと感じる刺激を繰り返すことなので、自分にどんなやり方が合っているのか、試行錯誤を繰り返して探っていきましょう。

セックスで外イキする

セックスで外イキする方法は、いくつかのものがあります。セックスでの外イキに有効な刺激は、指や舌、セックストイの3つによるものです。ただし、ペニスを挿入してピストン運動をする場合は、基本的にはクリトリスではなく膣内の性感帯への刺激がメインになります。そのため、セックスのときにクリトリスでオーガズムに達するためには、指や舌、セックストイなどを使うようにしましょう。指で刺激する方法については、先ほどオナニーの項目で解説したことを、彼にやってもらえば良いのでここでは省きます。

クリトリスを舌で刺激するためには、彼にクンニリングス(クンニ)をやってもらいましょう。クンニリングスは、舌や唇などを使ってクリトリスを刺激するテクニックで、フェラチオと並ぶオーラルセックスのひとつです。舌でチロチロと舐めたり、優しく吸ってもらったりすると、少しずつ快感が高まってきますよ。クリトリスは先ほどご紹介した指のテクニックと組み合わせると、さらに効果的に愛撫ができるようになるので、オーガズムに達しやすくなるはずです。

クリトリスでの絶頂には、セックストイを駆使するのが非常に効果的です。セックストイは性的快感を得るためのグッズで、クリトリス用のグッズにはローターやデンマがあります。どちらの電動グッズなので、特にテクニックがなくても、性感帯を容易に刺激できるのが魅力です。初心者の方には、見た目や振動が控えめなローターがおすすめ。ローターをクリトリスに当てると、それだけでどんどん気持ちよくなって、オーガズムが近づいてきますよ。さらに激しい刺激を楽しみたいなら、デンマをクリトリスもしくはその周辺に当てると、イキやすくなるでしょう。

クリトリスでのオーガズムには、たくさんの方法があります。ひとつの方法が上手くいかなくても、別のものを試すと成功するかもしれません。このようにしてセックスの前戯でクリトリスオーガズムに達しておくと、その後の挿入でGスポットやポルチオなど膣内の性感帯でも、オーガズムを得やすくなります。彼に前戯で外イキさせてもらうことは一石二鳥なので、ぜひカップルでいろいろ試してみましょう。上手くいけば連続オーガズムや潮吹きなどにもつながり、セックスが圧倒的に盛り上がるようになるかもしれませんよ。

外イキするときの注意点

クリトリスでの外イキは、マスターベーションとセックスのいずれの場合でも、指やセックストイなどを使って行うことができます。もし今までクリトリスで絶頂に達した経験がなくても、試行錯誤を繰り返しながらチャレンジすれば、オーガズムに達することができるはずです。ただし、間違った方法でやると、大切な性器を痛めてしまうこともあります。クリトリスでオーガズムを目指すためには、次の2つの点に特に注意することが重要です。

  • 強く刺激しすぎないように注意が必要
  • 不適切な刺激によって肥大化することも

クリトリスオナニーで問題になりやすいのは、気持ちよくなりたいがために、過剰な刺激をクリトリスに与えてしまうことです。クリトリスは非常に感度の高い器官ですが、これは痛みを感じやすいデリケートな部分だということでもあります。セックストイなどを使ってクリトリスを吸引する場合は、強度や頻度によってはクリトリスが肥大してしまうこともあるので、不適切なやり方で刺激しないようにしましょう。それぞれの注意点について詳しく解説します。

強く刺激しすぎないように注意する

クリトリスは非常に敏感な部分なので、過剰な刺激を与えると痛みが出たり、怪我をしてしまったりします。クリトリスに傷がつくと炎症が起きて、セックスやオナニーどころではなくなってしまうでしょう。しかも、傷口から細菌やウイルスなどが侵入すると、厄介な感染症の原因になってしまいます。そのため、クリトリスでオーガズムを目指す際は、あくまで優しく触れる、もしくは触れてもらうことを意識しましょう。特に、男性はクリトリスを雑に扱うことが多いので、くれぐれも注意してください。

セックスとオナニーいずれの場合でも、いきなりクリトリスに直接触れてはいけません。性的興奮が充分に高まってない状態のクリトリスは、乾いていて摩擦が起きやすく、直接触れたり擦ったりすると痛みの原因になります。大切なことは、しっかり濡らしてからクリトリスへの刺激を始めて、最初は優しく触れるようにすることです。刺激に慣れてきてからも、思い切り擦ってはいけません。オナニーでセックストイを使うときは、まずは指で愛撫して慣らすことを心掛けましょう。

セックスでクリトリスを刺激してもらうときは、必ず優しく愛撫してから、押したり擦ったりする動作へ移行してもらうことが大切です。彼にはなかなか伝えにくいかもしれませんが、もしクリトリスを愛撫してもらっているときに痛みを感じたら、すぐにそのことを伝えましょう。我慢しても気持ちよくなることはできませんし、怪我の原因になってしまいます。急いでオーガズムに達しようとするよりも、事前の準備を整えて興奮を高めていく方が、結果的に外イキしやすくなりますよ。

肥大化する可能性あり

間違った方法でのオナニーや特殊なセックスプレイを続けていると、クリトリスが肥大化してしまう恐れがあります。そもそも、クリトリスの大きさには個人差があり、元々大きな人もいるようです。例えば、遺伝による影響や男性ホルモンの分泌量が多いことにより、クリトリスのサイズが大きいことがあります。もしくは、クリトリスの包皮が余っているために、クリトリスが肥大して見えてしまうこともあるようです。セックスやマスターベーションで問題になるのは、特殊なプレイによるクリトリスの肥大になります。

特殊なプレイとは、主に「吸引」を行うものです。特に、吸引グッズを使ってクリトリスを頻繁かつ強力に吸引しているなど、無理に引っ張る行為を続けるとクリトリスが肥大してしまう可能性があります。クリトリスを床に擦り付けるようなオナニーのやり方も、クリトリスを肥大化させやすいので要注意。ちなみに、平常時の平均的なクリトリスのサイズは、亀頭部分の横幅は3.4mmで縦幅は5.1mm、さらにクリトリスの全長は1.6cmのようです。ちなみに、妊娠を経験している女性は、クリトリスが大きな傾向があります。平常時のクリトリスサイズがこれより大幅に大きな場合は、クリトリスが肥大化しているのかもしれません。

大きなクリトリスは、男性に引かれてしまうようなイメージがあるので、できるだけ小さな状態を保っておきたいと思うかもしれません。例えば、クリトリスが大きな女性は、経験豊富だと男性に思われたり、単純に驚かれたりすることはあるようです。しかし、クリトリスが大きいと逆に魅力的に思われることもありますし、愛撫しやすくなるのでお互いに興奮しやすくなることもあります。不適切なオナニーはクリトリスを痛める危険性があるので、避けるに越したことはありませんが、仮にクリトリスが肥大化してしまったとしても、それほど気にする必要はないでしょう。

まとめ

今回は、クリトリスで得られる外イキの特徴や方法について、様々な観点から解説しました。クリトリスで達する絶頂は、女性のオーガズムの中でも最も基本的で、なおかつほぼ全ての女性が楽しめるものです。外イキはまるで電気が走るような鋭い快感が特徴的で、短時間の快感がほとばしって余韻も少ないので、スッキリしやすいオーガズムでもあります。女性の約95%はクリトリスが性感帯として機能するので、たとえ今までオーガズムに達したことがない女性も、正しい方法で実践すればできるので安心してください。

クリトリスでオーガズムへの到達は、マスターベーションとセックスのどちらでも達成することができます。しかし、必ず事前にクリトリスをじっくり愛撫して、快感を高めて慣らしておくことが大切です。指で刺激する場合は、気持ちいいと思える刺激をリズム良く繰り返しましょう。セックストイを使う場合は、振動の強さに注意して、クリトリスやその周囲に当て続けるとオーガズムが近づいてくるはずです。なお、クリトリスはとてもデリケートな器官なので、過剰な刺激を与えないように注意してください。クリトリスで外イキして、素晴らしい快感を満喫しましょう。