セックスをする時は正常位、つまり向かい合って男性が女性の上におおいかぶさるような体勢で行うことが多く、その他の体位が色々あることは知っていても実際に試したことはない……という女性も多いのではないでしょうか?正常位も充分に気持ち良いものですが、いつも同じようなセックスでは刺激がなくなってしまいます。また、できることなら色々なことに挑戦して、もっともっとセックスを楽しみたいですよね。たまにはいつもと違う体位を試してみると、新しい刺激が加わってより興奮できるセックスになります。

男女のセックスの体位には様々な種類がありますが、バックまたは後背位と呼ばれる体位はご存知でしょうか?バックは知っているし、試したこともあるけれど、なんだか恥ずかしいので好きじゃない……そんな女性も多いのではないでしょうか。しかし意外なことに、男性に好きな体位を聞いてみると正常位の次にバックを挙げる人が多いのです。

今回はなぜバックが男性に人気なのかということから、バックの時の女性の動き方、男性がバックの時に女性にして欲しいテクニックや、カップルで一緒に使えるアダルトグッズなども合わせてご紹介していきます。「バックスタイルでセックスを楽しみたい」「マンネリを解消したい」「様々な体位を知りたい」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

バックが好きな男性は多い?

バックは視覚的に男性を興奮させる体位なので、バックが好きな男性が多いのです。密かにに抱えている支配欲や征服欲が満たされるのですね。そのため、男性の本能的な部分を駆り立てるのがバックなのです。また、バックだと正常位よりもペニスを膣の奥深くまで挿入しやすい点も理由のひとつです。

一番オーソドックスな体位である正常位はセックスの最中にお互いの顔を見ることができ、相手が感じている様子もすぐにわかります。しかし、いつも正常位ばかりだとセックスが単調になってマンネリ化してしまう可能性があります。色々な体位でセックスをして、もっと新鮮な刺激が欲しいと思う男性は多いのです。そのため男性パートナーが望むなら、多少「恥ずかしい」と感じても、バックに応じることでよりセックスが盛り上がるかもしれません。どうせセックスをするのであれば、更にパートナーを興奮させ、自分にとっても気持ちの良いセックスがしたいですよね。バックにはどのような魅力があるのかを知ることで、女性にとっても新しい快感につながるかもしれませんよ。

それでは、次でバックの魅力を深堀していきましょう!

バック(後背位)とは?

そもそもバックとは、後背位とも呼ばれており、女性の後ろから男性がペニスを挿入する体位のことをいいます。後ろ向きで行為をするため、バックと呼ばれています。女性が四つん這いになって膝をついている体勢で、男性が膝立ちになってペニスを挿入するのが一番オーソドックスなスタイルです。その他にも男女が立ったまま、または女性に壁や机などに手を突かせて後ろから挿入する立ちバックというやり方や、男女ともに上半身を起こした状態で挿入したりするやり方もあります。さらに、女性がベッドにうつぶせで寝ている状態のところに男性が上から覆いかぶさるという、寝バックという体位も有名です。

同じペニスを挿入するのに、バックで挿入することの何が特別に良いのかというと、まず正常位に比べるとバックの方が角度的に膣内の「挿入深度」が深く、膣の奥まで突くことが挙げられます。膣の奥までペニスが入るということは、ペニスを根元まで挿入できるのでペニスを包み込む膣の面積が増えます。それによって亀頭や裏筋といったペニス本体の性感帯が刺激されるので、より気持ちいいと感じることが増えるという仕組みで、バックを好む男性が多いのです。膣の奥深くを突くことで女性にとってもオーガズムを迎えられる確率が上がるのは確かですが、膣の奥を開発されていない女性には痛みを感じることもあり、あまりバックでの挿入を好まないという女性も多いのが現状です。

男性にバックが人気な理由

男性にバックが人気な理由は下記の3点です。

・征服欲が満たされる
・顔が見えないので腰振りに集中できる
・膣のしまりがよくなり子宮口にあたる

それぞれどういったものなのか、更に詳しく解説します!

征服欲が満たされる

バックは動物の交尾のような体勢であるため、男性が女性を、というよりオスがメスを背後から犯しているような生殖本能が呼び覚まされ、本能的な征服感を味わうことができます。さらに女性が無防備な背中やお尻を自分だけに見せていることで、この女性を自分のものにしている、支配しているという支配欲で男性はより興奮をおぼえます。あえて動物っぽく、無言で黙々と女性を犯すように突き上げるプレイをする男性もいます。また、ピストンの際にお尻が高く上がっていることから、男性の腰がぶつかるパンパンという音や粘膜がこすれるクチュクチュという音がクリアに聞こえることもあり、聴覚的な刺激が加わります。

顔が見えないので腰振りに集中できる

バックで挿入するとお互いが同じ方向を向いているため、相手の顔が見えませんし、自分の顔を見られることもありません。それゆえに自分が今どんな顔をしているかということを気にせずに、腰を振って快感をむさぼることに集中できるのです。さらに女性のしなやかに反った背中や突き出したお尻が目に入ることにより、視覚的な刺激も味わうことができます。

女性からは相手の顔が見えないことを不満に思ったり、セックスの最中にキスができないことを物足りなく感じたりしてバックを好まないという意見もありますが、考え方を変えれば顔が見えないからこそ思いきり乱れることもできますし、快感がありあまって本能むき出しの変な顔になってしまうことを気にしなくても良いという利点もあります。どうしても相手の顔が見たい場合はバックの際に男性が女性の片腕を掴み、女性が身体をひねるような体勢をとるのも良いですし、寝バックや背面座位といった体位では首をひねるだけでキスをすることもできるのでおすすめです。

膣のしまりがよくなり子宮口にあたる

バックで挿入するとペニスが奥深くまで入り込むことから、女性の膣が男性のペニス全体を包み込むかたちになり、男性にとってはペニスを強く刺激される感覚を味わうことができます。また、バックは深くつながれることから、女性は正常位でセックスをするときよりも子宮口付近を刺激され、ポルチオという子宮口付近にある性感帯を開発され、奥イキという最も深い快感を味わえるオーガズムを体験することができます。女性が奥でオーガズムに達することで膣が収縮するので、男性はさらにペニスを締め付けられ、より強い快感を得ることができるのです。

男性が思う、女性にしてほしいバックテクニック

続いて、男性が思う『女性にしてほしいバックテクニック』を解説します!

バックは男性が主導の体位ではありますが、実は女性にもっとこうしてほしい!と思っていることもあります。ただ四つん這いで挿入されるのを待つだけではなく、少し工夫をするだけでセックスはもっと男女ともに楽しめるものに変わるのです。バックに限らずともセックスに関すること全てにいえることですが、男性がセックスを求めて女性がそれに応じるというだけではなく、女性ももっと積極的になって、もっと自分を求めて欲しいと思う男性が多いようです。

また、自分だけが気持ち良いと思うセックスではなく、女性にももっと気持ち良くなって欲しいという気持ちもあります。セックスは2人の共同作業ですから、2人ともが気持ちよく、楽しいセックスにするには女性から仕掛けることも必要なのです。もっとパートナーを喜ばせたい、セックスを2人で楽しみたいと思うなら、ぜひチャレンジしてみてください。

挿入に合わせて腰を前後に振る

男性側の挿入に合わせて自分も腰を前後に振るのは非常におすすめです。バックは男性が後ろから挿入し、腰を前後に振ってピストンを繰り返すという男性主導の体位です。しかし、女性の方も男性のピストンのタイミングに合わせて腰を前後に振ってみるとさらに奥深く挿入することができるのです。また、深くつながることで刺激も強まりますし、女性が積極的に腰を振っているという視覚的な刺激で男性がさらに興奮します。女性が男性を強く求めている感じが男性の性欲を煽ることもできるのです。

腰を振る際には脚を大きく広げてお尻を突き出してください。たまにくねらせるようにお尻を振ってみても良いでしょう。前後だけではなく左右にも腰を動かすことで、また違った快感を得ることができるようになります。また、バックで挿入されているときにちらちらと後ろを振り返り、感じている顔を見せたり、男性を上目遣いで見上げたりするのも男性をぐっと興奮させる効果があります。

自分でおっぱいやクリをさわる

女性がバックで突かれているとき、両手はベッドについていたり、何かにつかまっていたりする状態であるので自由にならないと思われがちですが、実は体勢によっては手を自由に動かすことができます。

女性が四つん這いになっているスタンダードなバックスタイルや、壁や机に手をついた立ちバックではあまり手が自由に動かせる状態ではありません。しかし、背面座位と呼ばれる、座っている男性の上に女性が背中を向けて座る体位や、お互いに横向きに寝ている状態で挿入する横バックと呼ばれる体位であれば、女性の手が自由になります。そこで、自分でおっぱいやクリを触ってみてください。後ろから突かれながら自分でおっぱいやクリトリスなど、自分が感じるところを触って快感を得ることで膣が締まり、男性にひと味違う快感を与えることができます。また、女性が自分で自分の身体を触っているので、男性は女性の腰に手を添えてひたすら自分の腰を振ることに集中できるのも良い点です。女性がセックス中に自分の身体に触れて、まるでオナニーのような行動をすることで興奮したり、セックスに積極的になってくれることを嬉しいと感じたりする男性もいます。

お尻をおもいっきり突き出す

お尻をおもいっきり突き出した女豹のポーズも、男性を視覚的に興奮させることができるのでおすすめです。女豹のポーズとは、両手、両ひざをベッドにつけて、雌の豹のようにしなやかに背中を反らしてお尻を高くつき上げるポーズのことです。バックの時につい猫のように背中を丸めてしまう女性も多いようですが、意識して女豹のポーズをとるようにしてみましょう。背中からお尻にかけてのS字のカーブが女性の身体の曲線を強調し、男性の心をくすぐります。

さらに、突き出されたお尻をバックから攻めながら撫でたり、むにっと掴んでみたり、スパンキング(叩くことです)することもできるので、お尻フェチの男性にはたまらないようです。また、ペニスの角度によってはお尻を突き出したポーズの方が挿入しやすいことも。目の前でくねくねと動く女性の背中からお尻のラインを見て興奮する男性もいますし、女性にお尻を突き出されると、もっともっとして欲しいと求められているようで嬉しい、という意見もあります。また、お尻を高く突き上げると、対比でお尻が大きく、ウエストが細く見えるという、乙女心に嬉しい効果もありますよ。

お尻を両手で開く

バックで挿入されている時に、お尻を自分の手でググっと開いてみてください。バックで挿入する際、女性のお尻やアナルをついついじっくりと見てしまうという男性もいます。女性のアナルはバックでなければなかなか見ることのできない場所ですし、普段なかなか見ることができないアナルを見せるということは、女性が男性に心も身体もすっかり開いているという証でもあります。

バックで挿入している状態で女性の手でお尻の肉をぱっくりと開くと、無防備なアナルから女性器の割れ目、充血した粘膜など、普段は見えないようなところまで相手に見せることができます。普段は見えないところを見ているという、いけないことをしている感覚が新しい刺激になるのです。また、男性からは女性器とそこに出入りする自分のペニス、つまり結合部分がよく見えます。正常位でセックスをしているときも、2人の結合部分がどうなっているかを見たがる男性がいますよね。結合部分を見ると興奮するという男性も多いのです。正常位でセックスをしているよりもバックの方が男性からは2人の結合部分がよく見えるので、より男性の興奮を煽ることができます。

バックでより感じるためのテクニック

バックで男性を喜ばせるだけではなく、挿入されている女性もより快感を感じるためのテクニックを覚えておくと更にセックスが楽しくなるでしょう。バックは正常位でのセックスよりもペニスが膣の奥深くの子宮口付近を刺激することから、子宮口付近にある性感帯であるポルチオでのオーガズムに達しやすい体位ですし、男性にむさぼられているような、無理やり奪われているような感覚で新しい快感の扉が開くこともあります。パートナーとのセックスをもっと気持ちの良いものにして、お互いにセックスを楽しむために、ワンランク上のバックテクニックをご紹介しましょう!

スパンキングしてもらう

スパンキングとは、セックスの最中に男性が女性のお尻を叩く行為のことをいいます。バックで挿入されながらお尻をパンパンと叩かれると、Mっ気のある女性であれば特に快感をおぼえやすいのではないでしょうか。

バックから犯されている快感と、お尻を叩かれているという恥ずかしさと痛みを連続で感じると、脳がそれを混同し、痛みも快感に変わっていくようになるのです。さらに”相手に支配されている”、”征服されている”という精神的な快感も呼び起こします。パートナーがS気質のある男性であれば特に、バックで挿入する際に言葉責めも交えながらお尻を叩いてくれることでしょう。

たとえSの気はなくても、むっちりと丸くてやわらかな女性のお尻がかわいくてつい叩いてしまいたくなるという男性もいますし、スパンキングで痛みを感じた瞬間に膣が締まり、男性にとっても刺激になるので、スパンキングをして欲しいと頼めば快諾してくれる男性は多いはず。ソフトSMに興味がなくても、ぜひチャレンジしてみてください。

おっぱいも触ってもらう

バックで挿入する際、女性はベッドに両手をついていますが、男性の片手は女性の腰に添えられているくらいで、もう片方の手は空いている状態ですよね。その空いた手でおっぱいを刺激してもらうと、突かれているという快感にもうひとつ新しい刺激が加えられるのでより感じることができるでしょう。

おっぱいを触ってもらうとき、もちろん乳首を触ってもらうのも気持ちが良いものですが、実は乳首以外にも、おっぱいには沢山の性感帯があります。脇の下とおっぱいの境界や、おっぱいの下部、そしておっぱい全体を円を描くように刺激してもらうと、ゾクゾクとした快感が走ります。いきなり乳首を触らずに、焦らす様におっぱいの周りから触れてもらい、いよいよ興奮が高まってきたら乳首に触れてもらうようにするとより強い快感を得ることができるでしょう。

クリトリスも同時に触ってもらう

バックで挿入をしているとき、自分の身体を支えるためにしっかりと脚が開いている状態なので、それにつれて大陰唇、小陰唇も開いて、女性のもっともオーガズムに達しやすい性感帯であるクリトリスを後ろからでも手探りで触りやすい状態になっています。ピストンをしながら男性にクリトリスを触ってもらうと、膣の奥を突かれることで得られる深い快感とクリトリスをいじられる鋭い快感のどちらも味わうことができます。さらにバックで挿入していて膣から溢れ出た愛液を指に絡ませながらクリトリスを刺激してもらうと、クチュクチュといういやらしい音で聴覚的な刺激が加わるとともに、愛液が潤滑剤代わりになってよりクリトリスの快感が高まることでしょう。

また、ピストンをすると同時に男性の陰嚢、つまり玉袋と呼ばれる部分がクリトリスにあたるのも良い刺激になります。

鏡の前で行う

洗面台に手をついておこなう立ちバックや姿見などの大きな鏡の前でバックをしてみるのも非常に刺激的なプレイになります。交わっている姿を鏡に映しながら行うことにより、お互いの感じている顔を見ながらセックスをすることができますし、女性は自分が後ろから犯されている、男性に支配されているという状況を客観的に見ることでとても良い刺激になります。特に、少しMっぽいところのある女性はこういったプレイが好きなはず。また、男性は女性のお尻を見ながら鏡に映るおっぱいがぶるぶると揺れるさまや、自分が女性を支配して、征服している姿も見ることができて、男女ともに興奮度が高まります。後ろから女性の顎を持ち上げて、鏡に映っているいやらしい姿を見るように命令する男性もいますね。

着衣で行う

裸の女性よりも、少し服を着ている状態の女性の方が興奮するという男性もいるくらい、着衣のままのセックスは視覚的にも刺激を得られるプレイです。また、着衣のままセックスをすることで女性にも違う感覚を与えてくれます。裸のときのような解放感とは違い、乱れた服で自由を奪われ、拘束されているかのようないつもと違った刺激が加わるのです。

特にバックは男性が女性を犯しているような感覚になりやすいので、着衣を乱れさせて、ブラウスのボタンを半分あけてブラジャーをずらし、半分だけバストを覗かせたり、スカートをまくり上げ、下着を履いたまま横にずらして挿入したりすると更にリアルなシチュエーションを想像させることができ、お互いの興奮度が高まります。ショーツを足首に絡ませてセックスをするのも大変セクシーですね。バックは後ろから女性のお尻がよく見えるので、肌が透けて見える総レースの下着やTバックなどを履いたままずらし、むっちりとしたお尻に下着が食い込んでいる様子を見せるのも良いでしょう。

バック時におすすめ玩具

様々なバックのテクニックを試してみたら、次はもっとセックスを気持ちよくなるために、アダルトグッズを試してみるのもおすすめ。アダルトグッズはいつもとはひと味違う刺激を与えてくれますし、男女ともにより強い快感を得ることもできます。もちろん普段オナニーをするとき使っているものをセックスのときに使うのももちろんOKですが、パートナーと一緒に使うために2人で選ぶのも楽しいですよ。

ローション

いざセックスをしようとする際に、スムーズに挿入をするためには女性が十分に濡れていることが必要です。特にバックで挿入する際は男女が深くつながることから、濡れていないとお互いに痛みを感じてしまうことがあります。しかし、体調によっては女性の意思と関係なく濡れにくくなってしまうことも。そんな時に便利なのが、ローションです。ローションは肌と肌の摩擦を軽減してくれるうえに、ぬるぬるとした感触でお互いの感度を高めてくれる効果もあります。

ローションにも色々と種類がありますが、マットなどのローションプレイを目的としたものや、挿入をスムーズにすることを目的としたものなど、目的によって成分が変わります。市販のローションで使われている主な成分はポリアクリル酸ナトリウム、グリセリン、オイル、シリコンなどです。

挿入をスムーズにするためには、グリセリンを主成分とする、あまりトロトロしすぎていない、体液に近いサラッとした使用感のローションを使うのがおすすめ。ローションプレイ用のポリアクリル酸ナトリウム主体のローションは肌や膣内の水分を吸収してしまうことがあるので注意しましょう。また、挿入時に使うローションは敏感な部分に使うということもあり、お肌に優しい素材のものが良いでしょう。パラベンなどの防腐剤が使われていない、基礎化粧品と同じ成分のローションもあるので、成分をよく見て選ぶことをおすすめします。

ローションによっては乾きやすいものもありますので、長時間使用するのであれば油が主成分のオイルタイプのものを使用しても良いでしょう。しかし、オイルタイプの中にはコンドームを溶かしてしまうものがあるので、ゴムではなくオイルで溶けないウレタン素材のコンドームを使うなど組み合わせに工夫が必要です。どのローションにも一長一短がありますが、アダルトショップのレビューや成分表示をよく見て、2人でじっくりと選んだり、色々試してみたりすると良いでしょう。

バイブレーター

アダルトグッズをあまり使ったことがないのであれば、まずはバイブレーターから試してみるのも良いかもしれませんね。バイブレーターは一般的にピンクローターとも呼ばれており、安価で比較的手に入れ易いセックストイです。電池式であまりかさばらないので保管場所にも困りません。ラブホテルの自販機で売っていたり、ウエルカムプレゼントとして置いてあったりすることもあるので手軽に手に入れることができます。使用方法としては主に、バックで挿入しながらクリトリスにあてるというものです。その振動で女性がクリトリスへの刺激とペニスで突かれる刺激の両方でオーガズムに達することも。また、クリトリスで快感をおぼえると膣がきゅっと締まり、バイブレーターの振動と膣の締まりがペニスに伝わるので、男性も強い快感を感じることができます。

また、バイブレーターは振動の強さを操作する部分と実際に振動する部分が細いコードで繋がっており、振動する部分は小型で丸い形状のものが多いので、コンドームを被せ、女性のアナルに挿入して使用することもできます。膣と直腸を隔てる薄い壁を通して男性のペニスにバイブレーターの振動が伝わり、それが快感に繋がります。電池式のバイブレーターはそのコンパクトさゆえにパワーが弱く、振動が物足りないと思うこともあるかもしれません。電池式バイブレーターの刺激に慣れてしまったら、次は充電式のものやコード式のものを購入するなど、徐々に強いものに変えていくのも良いでしょう。

デンマ

デンマは正式名称を電気マッサージ器といって、肩や腰などの身体のコリをほぐすための健康器具として作られたものです。しかし、セックストイとしての知名度も高いグッズです。女性のクリトリスにあてて使用すると、その振動で女性をクリトリスのオーガズム、つまり外イキに導くことから、アダルトビデオなどで多く使用されていて、今ではアダルトグッズのひとつとして有名になっています。

デンマの良いところは、ほとんどがコード式であることから、振動がとてもパワフルなところです。本体は少し大きめで、家に置いてあると少しかさばりますが、ラブホテルに設置してあることも多いので購入しなくてもホテルで使用することもできます。

使用方法はバイブレーターと同様、女性のクリトリスにあてて使用しますが、振動が強いので男性のペニスにもしっかりと振動が伝わりますし、バイブレーターに比べて持ち手が長いことから、バックで挿入されているときに女性が自分の手で持って、自分のクリトリスの気持ちいいと感じる場所に確実に当てることができます。振動の強さも持ち手のスイッチで調節できるので、女性自身が自分の気持ち良い強さを選ぶことができます。

デンマは本体が大きくて重く、振動が強いので、使い続けていると腕が痺れてしまうこともあります。また、あまり長時間刺激し続けるとクリトリスに痛みを感じることも。あまり刺激しすぎるとその後デンマ以外で感じにくくなってしまうので、デンマの使用は短時間にとどめた方が良いかもしれませんね。最近はコード式ではなく、アダルトグッズとしての使用を目的とした軽量で充電式のデンマも発売されていますので、購入するのであればコンパクトなものを選ぶと良いでしょう。

コックリング

コックリングとは男性のペニスにつけて使用する輪っかの形をしたアダルトグッズのことで、別名ペニスリングとも呼ばれています。材質はプラスチックや金属など様々ですが、最近はゴムやシリコン素材で作られたものが多いです。コックリングは本来勃起不全の男性のためにつくられた医療器具で、ペニスに装着することでペニスの血流を遅くして、普段勃起力が低い男性の勃起力を高めたり、勃起が持続する時間を長くしたりする作用があります。そのため、女性とセックスをする際挿入直前に装着し、勃起力を高め、長時間勃起を持続させるために使われるケースが多いです。使用方法としては、コックリングの輪の部分を広げ、勃起しているペニスの根元の部分に装着して通常と同じようにセックスをすればOK、非常に簡単です。

バックで挿入するときは女性の締まりが良くなることと、奥深くに挿入することで男性の方が早くオーガズムに達し、射精をしてしまうことがあるので、それを防止して長時間セックスを楽しむためにコックリングを使用します。また、最近はバイブレーション機能を搭載したコックリングも販売されています。リング状になった部分の横にバイブレーション機能の付いた突起があり、その振動する突起をバイブレーターのように女性のクリトリスに当てると、男女両方が強い快感を得ることが可能です。

バック時の注意点

男性の興奮を煽り、女性も快感を感じやすいバックスタイル。しかし、実はただ単に後ろから挿入すればいいというものではありません。お互いの身体のために注意しなければならないことがいくつかあるのです。次は、バックをする時に気をつけたいことを解説します!

身長差がある場合は難しいかも

男女の間に身長差がある場合はバックが難しいケースがあります。バックで挿入する際に腰の高さが合わず、挿入が困難であったり、男性がうまく腰を動かすことができなかったりして気持ち良さが半減するのです。また、高さが合わないと挿入が浅く、抜けやすくなってしまうので、ピストンをする際に誤ってペニスが抜けてしまいます。すると勢いで女性器やお尻に強くぶつけてしまい、怪我につながるケースがあるので注意しましょう。

お互いの身長差が大きい場合は、女性が四つん這いになる体勢ではなく、寝そべった体勢から挿入する寝バックや横バックを試してみても良いでしょう。また、女豹の体勢をとり、男性が女性の腰を支えて挿入するのも挿入しやすいのでおすすめです。立ちバックも身長差がある場合は挿入の仕方に工夫する必要があります。身長差があると脚の長さが変わるので、男性が深くかがんだり、女性がつま先立ちになったりとどちらかが無理な体勢にならなければ挿入できないためです。こういった時は段差を利用するなどして、高さを調整する方法を考える必要があります。

痛みを感じる時は中止する

バックはペニスを女性の子宮口付近まで深く挿入する体位であるため、女性によっては痛みや違和感を感じることもあるでしょう。最初からあまり激しく突かれると痛みだけを感じる、苦痛をともなうだけのセックスになってしまうこともあります。ガンガン突いていればそのうち気持ち良くなると信じている男性もいますが、それは逆効果なのですぐに中止してもらいましょう。むやみに突かれると、その痛みでバックでのセックスに苦手意識を抱いてしまいます。痛みを感じないようにするためには、最初からあまり奥まで突かないように浅く挿入してピストンを繰り返し、慣れてからゆっくりと深く挿入をすすめていくなどして徐々に開発していくのが良いでしょう。

信頼できるパートナーとのセックスであれば、ゆっくり焦らず、時間をかけておこないましょう。痛いときは痛いとちゃんと伝えられる関係がベストです。膣の奥にあるポルチオを開発するためのアダルトグッズもありますので、そのようなグッズを上手に利用して開発をしていくのも良いですね。また、普段から正常位での挿入で開発を少しずつ進めておくのもおすすめです。

さらに痛みを軽減するためには、バックで挿入する前に正常位でも挿入しておいたり、クリトリスでオーガズムに達しておくのもおすすめ。膣内の感度が十分に高まるので、スムーズな挿入をするためには効果的です。ペニスの長さや太さが人によって違うように、膣の位置や深さ、角度も人それぞれです。俗に下つきと呼ばれる、膣がアナルに近い位置についている女性はバックで快感を感じやすいです。しかし、膣がお腹寄りについている、いわゆる上つきの女性は膣のついている角度からバックで痛みを感じることがあります。上付き、下付きの判断基準としては、アナルから膣口が4センチ程度離れていれば上つき、それよりアナルに近ければ下つきであると考えて良いでしょう。

上つきの女性の場合は男性が、女性の腰をぐっと持ち上げて挿入したり、斜め上に向かってピストンしたりと角度を変えてみると痛まないことも。しかしm膣とペニスの角度によっては挿入するだけで痛みを感じることもあります。痛みがあるようであればバックはあまり向いていないと判断して、すぐに中止するようにしましょう。

まとめ

バックでのセックスはオーソドックスなバックから始まり、立ちバックや寝バック、横バックなどのバリエーションが豊富なので、普段のセックスに新しい刺激と快感を加える手段としてとても効果的です。バックはなんだか恥ずかしいと思っていた女性も、その恥ずかしさを乗り越えて一度試してみる事で新たな快感の扉が開いたり、自分では気づいていなかった性感帯を開発できたりすることがありますので、ぜひ一度試してみることをおすすめします。

気持ちのいいセックスはパートナーとの絆も深めてくれる、大切なコミュニケーションのひとつです。パートナーとマンネリ化することなくいつまでも仲良くしていたいと思うのであれば、たまにはメイクやファッションを変えるように、バックという新しいセックスの体位を取り入れてみるのもおすすめですよ。