付き合いたてのカップルや新婚夫婦は愛情表現やスキンシップがたくさんありますが、長年連れ添うようになるとだんだんマンネリ化してきてしまいます。「いつまでもラブラブでいたい!」と思う人がほとんどかとおもいますが、男性・女性どちらかが相手に飽きてきてしまうことは少なからずあるでしょう。

「最近何をしてもらってもドキドキしない……」「家族のような安心感がある」「セックスをしたいと思わなくなった」などと思ったことはありませんか?思い当たることがあれば、パートナーとの関係がマンネリ化してしまっている可能性があります。そういった状況を打破するためには、香りを使ったアプローチが有効です。
今回は香りがベッドタイムに有効なメカニズムなども踏まえて、おすすめの香りを5つご紹介していきます。

どうしてカップルはマンネリになるの?

そもそもマンネリという言葉は元々「マンネリズム」という言葉を略したもので、「新鮮味や独創性がないこと」という意味になっています。しかし現在では「飽きる・退屈する」という意味で使われていて、パートナーに飽きてしまったり刺激が無くつまらなくなったりといったように捉えられます。マンネリしてしまうのはお互いに大きな問題もなく良い関係を保てている証拠でもあるのですが、人は刺激が無いと脳が慣れてしまってマンネリを機に浮気に走ってしまう人も少なくありません。

また、相手と長くいればいるほど一緒に過ごす時間も長くなり、相手のわからないことはないというほど深い関係になっていきます。これを新鮮さがないと捉えてしまうと、その時点でマンネリ化してしまっていると言えるでしょう。
しかしマンネリ化してしまっても相手に対する愛情が無くなったとは言い切れず、変わらずに相手のことが好きな場合もあります。この場合は恋ではない愛情に変わっていったことが考えられ、次の段階に進んだともとれます。
マンネリというと関係が悪化してしまって別れるという印象があるかもしれませんが、必ずしも悪い方向にしかならないというわけではないので、今マンネリしてしまっていると感じている人も焦らずに対処していきましょう。

刺激はストレスにもなりうる

マンネリにならないためには「刺激が常にあれば良いのでは?」と思う人もいるでしょう。しかし、人間にとって刺激が続くとそれ自体がストレスになってしまいます。波乱万丈の人生となるよりも、毎日平凡に過ごすほうがストレスはありませんよね。カップルや夫婦にも同様のことが言えます。

例えばカップルだと刺激となることといえば、どちらか片方が他の人に好意を抱いたり浮気をしてしまったりなどと思いますが、そのような心配をしながら付き合っていくのはなかなか大変ですよね。長年付き合っていると違う人に目移りしてしまう気持ちもあるかと思いますが、本当に今のパートナーのことを愛しているのであれば、後悔する日が必ずきます。

夫婦の場合は、パートナー以外と関係を持ってしまうと不倫になり、最悪の場合は離婚や訴訟問題に発展してしまいます。
このような場合になってしまうとストレスが溜まってしまうので、安定する方へ関係が変化していくのはごく自然なことです。

香りがマンネリ解消に有効なメカニズム

人間には五感というものがあり、「視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚」で周りの状況や自分に起きていることを感知しています。その中でも嗅覚が最も脳に素早く影響を与えやすくなっています。昔嗅いでいた懐かしい香りやパートナーの体臭などは、期間が経っても忘れることがあまりないかと思います。

ここでは香りがマンネリ解消につながる仕組みを解説していきます。

香りは唯一脳にそのまま伝わる

香りは目に見えませんが、実は小さな分子の構造をしています。香りの分子が鼻の粘膜にある嗅上皮に溶け込み、嗅細胞を通って嗅神経へと伝わります。そこから脳の一部でもある嗅球にいって脳のさまざまな部分へと運ばれていきます。
そこで以前嗅いだ香りなのかという判断もしているのですが、ここがとても敏感に反応しているので香りに関する記憶というのはいつまで経っても忘れることはありません。
起こった出来事は忘れてしまっても、「この香りは嗅いだことがある」というような体験をしたことはありませんか?それは香りの成分を脳が覚えているからなのです。

また、香りを嗅いだその時の感情も記憶されるので、悲しいときに嗅いだ香りならその時の心情に関わらず悲しくなってしまうということも起こります。反対に嬉しいと感じたときに嗅いだ香りであれば悲しい気持ちのときでも気分が和らぐこともあります。
このように香りは人間の感情に直結しやすく、たかが香りと思っていても大きな作用が期待できるのです。

香りは感情の記憶に直結しやすい

脳は視覚や聴覚・触覚で得た記憶は大脳新皮質という部分を経由して、海馬に運ばれます。その後は何回も使われる記憶を長期記憶として変換することで人の記憶は残っていきます。しかし嗅覚から得た香りに関しては、この大脳新皮質を通さずに直接海馬へと運ばれていき処理されます。
この海馬がある場所ですが大脳辺縁系という部分にあり、記憶と感情を司る場所になっています。ここを通って直接海馬に届けられるので、香りは記憶と感情と深く結びついているのです。

ある日ふと漂ってきた香りを嗅いで、昔の出来事を思い出したり、懐かしい人を思い出したりすることがありませんか?一度嗅いだことのある香りに限定されますが、香りを嗅ぐことでフラッシュバックのように出来事や人を思い出すことを『プルースト効果』と言います。これはフランスの作家マルセル・プルーストの著書『失われた時を求めて』の作中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸した時の香りにより幼少期を思い出す描写がもとになっているものです。このプルースト効果によって、香りは記憶や感情と結びついて当時を懐かしく思ったり、感傷に浸ったりなどの現象が起こるのです。

マンネリ解消に香りを使う時のポイント

マンネリは、今の状況や関係に慣れてしまい、新鮮さが無くなったと感じることで起こってしまいます。お互いがマンネリだと思う場合もあれば、どちらか一方がマンネリだと思う場合もあります。マンネリだと感じた、パートナーが感じていそうだと思ったら、何かを改善しないと何も変わりません。
そこでおすすめなのが、香りを使って関係を修復しようとする試みです。「香りでマンネリを解消できるの?」と思う人が圧倒的かと思いますが、使いようによっては新鮮さや愛情を取り戻すこともできるので1つずつチェックしていきましょう。

思い出の香りを使うのは効果的

カップルや夫婦で、必ず思い出の香りというものがあるかと思います。例えば出会った当初や付き合いたての頃に付けていた香水や柔軟剤などになります。誰でも最初はパートナーと一緒にいるだけでドキドキしたことかと思いますが、香りを思い出すだけでその時の記憶を蘇らせて、現在でもその気持ちを味わうことができるのです。
香りは香水や柔軟剤の他にも、体臭や家のにおいなどさまざまあります。体臭はずっと一緒にいるとわからなくなりますが、意図的に付けた香りは必ず脳が覚えています。
「最近一緒にしても新鮮さが無くなってきた」「どきどきしなくなってしまった」と思っている人は、昔を思い出すきっかけとして当時の思い出の香りを利用してみてください。

定期的に香りを変える

先程は思い出の香りを纏うと昔に戻ったような気がして新鮮さが取り戻せるとお話しましたが、今度は逆で身に付ける香りを定期的に変える手段もマンネリにはとても効果的です。同じ香水ばかりを身に着けていると香りに鼻が慣れてしまい、時間が経つとあまりにおいを感じなくなります。それでは新鮮さも無くなってしまうのも納得ですよね。
たまには全く系統が違う香水を買ってみたり、違う洗剤を使ってみたりなど工夫してみましょう。

香りは自分の一部分でもあるので、違った香りを身にまとうことでいつもとは違う自分を演出することも可能です。香水やボディスプレーを使って違う香りを身にまとうことで、パートナーをドキッとさせることができます。これはいつも同じ香りでないと効果がありませんが、「最近香水を変えていない」「共同の柔軟剤を使用していて、何ヶ月も変えていない」という人は特におすすめです。
自身も香りが変わることで、普段と違った気分になることができ、開放的な気分にもなれます。新しい自分を発見することもできるので、マンネリを感じたら香りを変えてみることを推奨します。

ベッドタイムにおすすめの香り5選

男性とのセックスのときに、マンネリ状態だとお互い楽しむことができませんよね。せっかく愛情を深めるタイミングでもあるベッドタイムを、マンネリというだけで楽しめないのはとてももったいないです。マンネリを解消してセックスを楽しむ方法はいくつかありますが、取り入れやすいのはアロマや香水などの香りのアプローチです。
香りはアダルトグッズよりも抵抗が無く取り入れやすいのが特徴で、ここではベッドタイムに効果的なおすすめの香りを5つご紹介してきます。きっとあなたにぴったりの香りが見つかることでしょう。

ローズ・アブソリュート

ローズ・アブソリュートは多くの花びらからわずかしか抽出できない希少な成分で、女性に寄り添った多くの効果が得られます。

  • 抗うつ作用
  • 神経強壮作用
  • 女性ホルモン調整作用
  • 筋肉弛緩作用
  • 覚醒作用
  • 催淫作用

などの効果が期待できます。
また、ベッドタイムのときに使うと催淫作用があるので、お互いを求め合うような情熱的なテックスができます。安定感と幸福感をもたらしてくれるので、セックスのときに使用することでお互いがとても幸せな気持ちになることができるでしょう。
その他にも保湿作用や髪の活性作用もあるので、女性に嬉しい効果がたくさんある香りです。

イランイラン

イランイランは「花の中の花」という意味で甘いにおいを発するために、男性が最も女性らしさを感じる香りと言われています。緊張感や不安感を和らげてくれてリラックス効果がある一方、高揚感を高めて性欲をアップさせる催淫効果もあります。インドネシアでは古くから新婚初夜のベッドにイランイランの花びらが敷かれていたそうなので、セックスのときに気持ちを高めて盛り上げてくれるのがわかりますね。
その他の効果として、

  • 抗うつ作用
  • 鎮静作用
  • 性的強壮作用
  • 催淫作用
  • 女性ホルモン調整作用
  • 脱毛予防
  • 髪の成長促進作用

などがあります。
神経を落ち着かせる働きがあるので苛立っているときにも効果的です。セックスの時以外でも、喧嘩をしてしまったり険悪な雰囲気になったりしたときにも有効ですので、イランイランの香りを使って2人の関係をもっと良くしていきましょう。

サンダルウッド

上記の2つは花から香りを抽出していましたが、こちらのサンダルウッドは木から香りを抽出します。サンダルウッドの特徴は神経に働きかけて精神を調和し、鎮静させてくれる効果があります。また、集中力を高める効果もあるので、ベッドタイムのときの雰囲気作りとして香りを使うのも効果的です。
そしてサンダルウッドには泌尿器系・生殖器系の不調を改善する効果があり、男性の勃起不全(ED)にも有効です。セックスが始まって男性が勃起をしないとセックスはできませんよね。勃起不全になってしまう原因はさまざまありますが、精神的な部分が大きく影響しています。サンダルウッドの香りを嗅ぐことで、精神を落ち着かせて情熱的なセックスができるでしょう。

その他の効果として、

  • 抗うつ作用
  • 利尿作用
  • 鎮静作用
  • 心臓強壮作用
  • 血液浄化作用
  • リンパうっ滞除去作用
  • 催淫作用

などがあります。
パートナーの男性が勃起しにくかったり、集中力が散漫になってしまってセックスができなかったりするときなどは、サンダルウッドの香りを嗅ぐと落ち着いて行為に及ぶことができるでしょう。

クラリセージ

クラリセージは精神を落ち着かせる鎮静効果と、気分を高める高揚作用の両方を持ち合わせています。また、催淫効果もあるため男性・女性両方の性欲を高める効果もあり、古くから媚薬として使われてきました。ベッドタイムに使用するには最適な香りですので、「最近性欲が湧かない……」「気分が高まらない・興奮しない」というような人は、クラリセージの香りをベッドタイムで使ってみましょう。

その他の効果として、

  • 抗うつ作用
  • 鎮静作用
  • 高揚作用
  • ストレス軽減作用
  • 鎮痛作用
  • 女性ホルモン調整作用
  • 不眠改善作用

などがあります。
鎮静作用と高揚作用の2つがありますが、セックスのときに働いてほしいのは高揚作用ですよね。クラリセージは催淫効果もあるので、どちらかと言うと高揚作用の方が強めに出ることが多いです。ベッドで用いるときはこの香りを嗅いで、盛り上がるようなセックスをしたいですね。

ネロリ

ネロリは神経へと作用し、興奮と鎮静のバランスを保ってくれるので自律神経の乱れも整えてくれます。鎮痛効果も高く、神経性の腹痛や下痢にも作用するので痛みが緩和されます。
また、女性特有の症状である月経不順や月経前症候群及び更年期障害にも作用し、症状を緩和してくれます。そして催淫作用もあるので女性らしさをぐっと引き上げてくれる効果も期待できます。
催淫効果があるとして有名なイランイランよりも優しい香りが特徴的で、男性の性欲を駆り立ててくれる働きも期待できるので、いつもよりも激しく求められることもあるかもしれません。

その他の効果としては、

  • 抗うつ作用
  • 消化促進作用
  • 鎮痛作用
  • 鎮静作用
  • 女性ホルモン調整作用
  • 催淫作用
  • 安眠作用
  • 神経強壮作用
  • 老化防止作用

などがあります。
オレンジの花から抽出される香りなので柑橘系の香りで、香水として直接肌につけると香りが強く感じることがあるので、ルームフレグランスとして使用するのがおすすめです。セックスが始まる前に部屋に数回噴霧しておくと、ネロリの効果で濃厚なセックスができることでしょう。

まとめ:香りを有効活用してマンネリを打破しよう!

今回は香りがマンネリ解消に役立つ理由と、脳に与える影響及びおすすめの香りを5つご紹介しました。パートナーと長く連れ添うと相せ手に飽きてしまったり、刺激を求めてしまったりと他者に気持ちが向いてしまうこともあるでしょう。それが自分なのかパートナーなのかはわかりませんが、何か行動を起こさないと別れてしまうことにもなりかねません。

マンネリを解消する方法としてアダルトグッズを取り入れたり、いつもとは違った行動をしたりなどがありますが、それよりも気軽に行うことができて新鮮さがあった当初のことを思い出せるのは香りを使ったアプローチです。
香りは記憶と深く結びついており、付き合った頃のドキドキ感や思い出をリンクさせてくれます。香りを嗅ぐことでさらに相手に愛情を抱いたり、違った自分を演出できてパートナーを驚かせたりすることもできます。
「マンネリ化をなんとか打破したい」「付き合った頃の気持ちを思い出したい」「特別なことはせず気軽にできる方法でセックスを楽しみたい」という人は、セックスの際にご紹介した催淫効果のある香りを使ったアプローチをすることで、マンネリを解消することができるでしょう!

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